オーダーメイドレザーカメラストラップ
0.1㎜にこだわるプロ仕様のカメラストラップ(2020)
【0.1㎜にこだわるレザーカメラストラップ】
今回紹介するのは、こだわりの詰まったレザーカメラストラップのオーダーメイドです。
こちらの詳しい製作動画は前後編でyoutube に投稿してあるので、文章でなく動画で見たい方は下記よりどうぞ。
オーダーのポイント
カメラストラップを作るときに注意しなければいけないのは、薄さ・しなやかさ・強度のバランスだと思っています。
以前に作ったカメラストラップのオーダーの経験もばっちり活かしながら作っていきます。
本体価格数百万というとても高価なものを取り付けるので、強度は何しろ大切です。
使用しているうちに切れてしまうなんて事があっていけません。
そして撮影時にはストラップを手に巻き付けて使う事もあるので、あまりゴワゴワしたり、芯がありすぎても邪魔になります。
そのため強度を保った、しなやかさと強度が必要になってきます。
オーダーメイドならではの気づき
オーダーメイドの時に伺ういろんな方のこだわりは本当に勉強になります。
例えば今回であれば、
『なんでカメラが黒いボディをしているか?』
という話から始まりました。
皆さんなんでかわかります??
それは被写体に映り込みづらいようにするため、
また映り込んだとしても目立ちづらくするためらしいです。
接写時や、反射しやすいモノを撮影する時は特に気を遣うらしいです。
言われてみれば確かに納得ですが、そこまで考えた事はなかったので新鮮。
話を戻して、黄色とか、赤とかあまり派手なのは難しいけど、撮影している姿も含めて自分を商品として考えているので、ただの黒いストラップよりも格好がつくものがいいということでした。
そして、色々と相談して最終的にブルーの革にオレンジのコバ、糸という組み合わせに決まりました。
製作時のこだわり
本体に取り付ける部分の金具に通さなければいけないので、まずはなんといってもストラップ自体の厚さがとても重要です。
これはオーダー時に指定をもらっていたので、そこの忠実に再現します。
例えば金具に通す部分は2mm厚という事だったので、単純に1mmに漉いた革を2枚合わせてもいいんですが、0.98mmに漉いた革を2枚合わせて1.96㎜になるようにしました。
そして、張り合わせの時に塗る糊の厚さが0.04㎜で合計2mmピッタリにしました。
今回は芯材は一切使いませんでした。
そうする事で、革が馴染んできたときに天然素材特有のしなやかさが生まれるからです。
直接的にデザインに関係のない部分ですが、こういったところこそが勘所でもあります。
ただ、デザインを形にするだけでなく、使用感まで考えて作るのがオーダーメイドの楽しさです。
完成
もらっていた図面にプロとしての意見から修正を加えて完成したのがこちら。
ステッチも必要以上は入れず、なるべく革に穴を開けない仕様にしました。
カメラのレザーストラップは結構カジュアルなモノが多いので、今回のはそれとは対極なエレガントな仕上がりになったと思います。
という事で今回はプロ仕様のレザーカメラストラップのオーダーメイドのご紹介でした。
オーダーメイドのご依頼はお気軽にこちらかどうぞ!
それではまた!